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基本的には同じSGMLの文書でもそのままでは交換ができないということになる。したがって、ここで文書構造を出来るだけ標準化することによってDTDの整理を試みる。その利用頻度や重要性といった視点から出来るだけDTDを集約し、整理することが、文書データを共有し、再利用する上で重要になってくることになるからである。

又、その際には公開されているDTDを参考にするのもよいと思われる。DTDはSGML導入後に文書データを利用する中心になるものであるため、SGML規格を熟知した人物がわかりやすいタグを作成することが望ましい。作成したDTDは正当性を検証する必要がある。

又、文書作成での、入力、編集、印刷の各工程にわたってSGML文書ツールが必要となる。SGMLデータの画面出力やプリンタヘの出力に必要とされるDSSSL(Document Style Semantics and Specification Language:文書スタイルや属性を文書データに与える機能を持つツール)やSPDL(Standard Page Description Language:文書の位置や余白など文書を出力形態に整備する機能を持つツール)等の引用機能の準備を行う必要がある。特に、自由な構成で文書を作成していた従来の方法と全く異なるため、使いやすい、抵抗の少ないツールを選択することが重要である。

 

図6−3 SGMLの機能

 

120-1.gif (16438 バイト)

 

出典:公開資料をもとにNTTデータ経営研究所で作成

 

 

 

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